気仙沼ESD/RCE推進委員会委員長
齋藤 益男 さん
気仙沼市・
宮城教育大学連携センター主任運営員
淺野 亮 さん
世界につながる
「気仙沼ESD」
「グローバルな視野を養うと共に、地域のつながりや郷土愛が育つまちへ」
齋藤さん
また2017年からは、気仙沼市長も審査員として参加する「気仙沼の高校生MY PROJECT AWARD」が行われています。これは高校生が自分のやりたい想いに向き合い、地域について考え、自らが実践するプロジェクトで、すでに実現したアイデアも多数。気仙沼のPRにもつながったまち歩きスマホゲーム「気仙沼クエスト」をはじめ、幼児向けの防災イベントや飲食店の活性化に向けたプロジェクトなど、地域の発展や課題解決を図るアクションがなされています。このような子どもたちの活力ある姿を見ていると、これも課題解決・未来創造型の探究を続けてきた気仙沼ESDの成果の一つではないかと考えています。
たくさんのアイデアが集まる「気仙沼の高校生MY PROJECT AWARD」
淺野さん
さらに2018年に策定された第2次気仙沼市総合計画では、気仙沼が目指す姿として「世界とつながる 豊かなローカル」が掲げられました。この度の新学習指導要領にも、持続可能な社会の創り手を育むことが明確に示されています。こうした未来像を実現できる人材を育てる手立ての一つとして、今まで以上に気仙沼ESDは大きな役割を担っていくことになります。
齋藤さん
これまでの気仙沼ESDを通じて「世界とのつながり」が広がったのはもちろんのこと、地域と学校の結び付きが強くなったことも「豊かなローカル」につながる大きな財産です。地元の方々の手厚い支援や地域に根差した長年の取り組みがあったからこそ、私たちは気仙沼での多様な学びを展開できています。子どもたちには地域への感謝の気持ちを大切にしてほしいですし、自分の夢と志の実現に向けて活躍できる大人に育ってほしい。その生き方をまた次の世代へと、継承していける環境を整えていきたいものです。