株式会社臼福本店 代表取締役社長
臼井 壯太朗 さん

持続可能な漁業が

目指すもの

「子どもたちに食や漁業の大切さを伝え、地域への誇りや後継者が育つまちに」

地元・気仙沼の子どもたちにも食や漁業の大切さを知ってもらえるように、様々な取り組みを行っています。小学校での出張食育授業をはじめ、漁船見学や乗船体験などのイベントも実施。また気仙沼漁業協同組合や気仙沼商工会議所とも協力し、「気仙沼の魚を学校給食に普及させる会」を立ち上げました。本当に新鮮で美味しい魚を食べれば、きっと子どもたちも魚が好きになります。漁師さんの顔が見えれば、食べ物や生産者への感謝の気持ちも生まれるでしょう。そして漁業を身近に感じられるまちになれば、後継者も増えていくはずです。ちょうど先日も、地元のメカジキ漁師さんと一緒に、市内の松岩小学校で出張授業を行いました。授業の最後に子どもたちから、「気仙沼の漁業を次の世代につなぐために頑張る人たちがいると知って、勉強になった」「身近な人にも広めたい」という感想をもらえて、“ちゃんと伝わっているんだな”と心からうれしく思いました。

メカジキの伝統漁法「突きん棒漁」に使う約5mのモリを持ち上げる児童たち

これまでの日本は、目先の損得にとらわれ食の安全性や地球環境をないがしろにしてきました。このままでは、未来の子どもたちにその問題を押し付けることになる。だから私は、自分にできることとして、持続可能な漁業にチャレンジしています。気仙沼や日本の漁業を守っていくことは、子どもたちの未来につながり、豊かなまちづくりにもつながるはず。日本・世界を代表する港町として、持続可能な社会への転換を牽引できる気仙沼でありたいと願っています。

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